モテるファッションを考えるときに色遣いはとても重要!
それは言うまでもないことですが、なぜそれほどまでに色が重要なのでしょうか。
配色のバランスの基本をおさらい
色遣いの基本は、メインカラー・サブカラー・アクセントカラーの比率!
この3つの色を、6:3:1で配色すると良いといわれています。
簡単なたとえで言うならば、仕事で言うならプレゼン資料もそうですよね。
カラフルな資料は目移りして、大切な情報がなんなのかわからなくなってしまいます。
例えばこんな資料
メインはブラックで文字を書きますよね。
吹き出しや引用分は背景色を薄いブルーなどにして、サブカラーを当てます。
重要なポイントは赤字にしますよね。
この比率が6:3:1にすると、目に入りやすい資料が出来上がります。
色の組み合わせの相性はどうやって決まる?
さて、次に気にするべきは色の組み合わせです。
この部分がみなさんつまずきやすい、わからない、という人も多いのではないでしょうか?
ところが専門誌を見たり、デザイナーさんのコメントを聞いたりしても、理論的に色遣いを説明していることはほとんどありません。
なのでみなさん感覚で選んで、センスのいいひと、悪い人の差というものが顕著にでてきてしまうわけですが。
ファッションから離れ、色遣いの知識で考えると、しっかりとした理論に基づいた知見があります。
これをちょっとファッション目線でかみ砕いて説明します。
まずは色同士の相性です。色は黄・赤・青の3原色というものがあり、これらは2つの色を混ぜても作り出せない、オリジナルの色、ということです。
緑は黄色と青を混ぜれば作れる、紫は赤と青を混ぜれば作れる。
ですが、黄色は、何色を混ぜても作り出すことがで着ません。青も赤も。
ここから、色相環というもので色は円を描くように体系化されています。
配色は、ジャッドの調和論などでまとめられていますが、配色にはいくつかの相性のいい組み合わせがあります。
2色の調和:ダイアード
3色の調和:トライアード
4色の調和:ヘキサード
…
とありますが、先ほどお話ししたように、ファッションでは3色まで!を意識するため、トライアード配色について考えるわけですね。
このトライアード配色とはつまり、色相環の正三角形、二等辺三角形の位置関係にある色は調和する、というものです。
2色の調和などもファッションで見かけることはあると思うのですが、ここでは割愛します。
ファッションについてではなく色についての専門地であればTOKYO INKさんの「配色の調和」でご紹介していますので、詳しく知りたい方はどうぞ。
色相環をみると、赤を選ぶときは、緑と青が相性が良い!となるわけですね。
あれ?ですが、赤青緑なんて…そんなパーティーカラーを一緒に身に着けてる人なんていないじゃないか…!
と思う方もいるかと思います。その通りですね。
ここでもう一つ大切なのが、コントラスト!です。
コントラストで印象に残す
印象の強い色と弱い色を使い分けることで、目立たせる部分とそうでないところをコントロールすることです。
基準は彩度と明度になるのですが、簡単に言うと、色が薄いか濃いかということと、発色が良いか悪いかということです。
これは色の「トーン」なんて言うことばが伝わりやすいかと思いますが、トーンにはこんな分類があります。
このトーンを、より遠い2つから選ぶと、そのコントラストは強くなり、より相手に与える印象も大きくなります。
これらをまとめると、
- ベースカラー、サブカラー、アクセントを6:3:1の比率で決める
- 色相環では斜めの色(トライアード配色)を選択する
- トーンの差をつけてコントラストをつける
となります。
というわけで、ありとあらゆるパターンをマスターして、色遣いの達人になりましょう!
というのは無理ですね。こんなにあらゆる配色覚えきれない…
ここまではあくまで仕組みの話。全てを覚えておく必要はありません。
それはなぜか、ヒトの選ぶ服は決まっているからです。
デニムやコート、なぜ定番色があるのか
誰もが基本アイテムの一つとして持っている、ブルーもしくはネイビーのデニム。
これを選べば自然と、サブカラー、もしくはメインカラーはブルーになりますよね?
白シャツ、黒縁メガネ、ベージュのコートやカーキのチノパン。
メインのアイテムの色遣いの相場はたいてい決まっているんです。
でも、面白いと思いませんか?
なぜたくさんある色の中で、これほどに決まっている色が選ばれるのでしょうか?
それは、忘れてはいけない、ヒトには生まれ持った「肌の色」があるからなんですね!
人の肌の色は、ライトトーンの左上あたりでしょうか。
ここからコントラストをすこし話して、トライアード配色で斜めの色を選択すると…
なんと相性が良いのはネイビーやカーキ。つまり、Gパンだったり、カーキのカーゴパンツなんかの相性がいいというわけ。
そこから察するに、こういった定着色をよりよく見せるためには、肌を見せる!というのは1つのキーポイントになっているんですね。
肌を見せることで、モテるポイントにもなってきますよね。
黒が相性が良いのは髪の色との兼ね合い。
なので金髪に染めると、似合う服にも変化が現れます。黒がなくなったことで、薄いピンクや水色、アイスグレーなどのペールカラーが映えるようになってきます。
コントラストについては、差をつけてもいいのですがほどほどに。
なぜなら、日本人の顔はそんなに濃くはない。また、強い印象を与えるべきシーンも、日常の中ではそれほど見当たりません。
オシャレなパーティーに行くのであれば、意識していくとモテるポイントになりますよ。
それでは、メジャーなアイテムの組み合わせのいい色を見ていきましょう!
メインアイテムの配色を覚えよう!
ベージュのコート
ベージュは肌色と同じか、よりオレンジ寄り、また、コントラストの弱いものが見つかります。
相性が良いのは、
グレー系、薄いピンク、薄いブルー、黒。
黒が入るのは、もともとベージュと肌の色は同系色、黒は髪の色との同系色。この2色コーデになるため。
そこで中に切るアイテムに何かしらもう一つの色を取り入れてあげると良いでしょう。
グレーのスラックス
相性のいい色は、
ベージュ・オレンジ系、ブルー系
グレーは色相環ではどこにも属しませんが、暖色系よりもパープルなどをくすませていった方が、人の目からはよりグレーの印象が強くなりますね。
色の要素が薄いので、色は比較的幅広く選ぶことができますが、コントラストを意識することがより大切になってきます。
黒のパンツ
相性のいい色は、白、赤、青、原色系
黒は日本人の髪の毛の色ですね。なので、白などもう1つの色を入れてもまだ色を入れる余地があります。
ただ、白と黒を選ぶと、コントラストの差が1と100なので、そこにもう1つ色を入れるのであれば、アクセントに使う程度にします。
ネイビーのデニム
相性のいい色は、白、赤、明るめのカーキ、
デニムは発色の強いものが多いので、選ぶ他の色はコントラストを弱くします。
その分、アクセントで原色系などを取り入れてバランスを取ります。
また、先ほどお話ししたように、肌色とも相性のいい色なので、ロールアップしてすこし足首を見せるなどの工夫をすると、より魅力的なコーディネートになります。
まとめ
今回は3つのアイテムを使う基本をもとに配色の調和を解説していますが、その他にも調和のとれる配色はあります。
あくまで感覚を大切に磨いていきましょう。
なぜこの配色が良く見えるんだろう?と疑問に思った時は、またこのサイトに帰ってきて確認してみてくださいね。